糖尿病の原因は？causes and symptom of diabetes

糖尿病は、インスリンの分泌量が少なくなったり、上手く機能しなくなったために、血液中のブドウ糖が増加してしまう病気です。
血液中のブドウ糖のことを“血糖”と言い、その量を表すものを“血糖値”と言います。
糖質は人間の生命活動を維持するうえで重要な栄養素で、糖質が消化されるとブドウ糖となり、血液を介して全身に吸収されてエネルギーとなります。

そのため、食事により糖質(炭水化物)を摂取すると食後の血糖値が高くなりますが、健康な方の場合、血糖値はすい臓から分泌されるホルモンであるインスリンにより、一定の範囲に収まるように調整されますが、糖尿病になるとこの機能が十分に働かなくなるため、高血糖状態となります。

インスリンについて

インスリンはすい臓のランゲルハンス氏島という部分のβ細胞により生成され、血液中のブドウ糖を体内へ取り込み、血糖を下げる働きを持っています。

糖尿病の4つのタイプcauses and symptom of diabetes

糖尿病には大きく分けて次の4つのタイプがあります。

1型糖尿病

インスリンの欠乏によって起こる糖尿病です。
何らかの原因によりインスリンが生成されるすい臓の細胞が破壊されることで、インスリンが作られなくなって糖尿病となります。
インスリンをほとんど、またはまったく作ることができないため、治療ではインスリン注射が必要になります。
お子様や若年者などの若い世代に多くみられますが、年齢にかかわらず発症します。

2型糖尿病

インスリンの分泌量が十分でない、あるいはインスリンが十分作用しないことで起こる糖尿病です。
主に中高年以降の方にみられますが、若い世代間でも増加傾向になります。
また60~70代といったご高齢の方の間でも見つかるケースが増えています。

日本の糖尿病患者の90%程度がこの2型糖尿病とされていて、遺伝的な体質のほか、食生活の乱れや運動不足、肥満、ストレスなどの生活習慣が要因となって発症するとされています。
そのため、2型糖尿病は生活習慣の一種とみなされています。

その他の特定の機序、疾患によるもの

遺伝子の異常や糖尿病以外の病気、お薬の影響などで血糖値が上昇して糖尿病が発症することがあります。

妊娠糖尿病

妊娠を機に初めて発見・発症された、まだ糖尿病に至っていない糖代謝異常のことです。
妊娠中に胎盤で作られるホルモンには、インスリンの働きを抑える作用があるため、十分なインスリンが生成されていない場合、血糖値が上昇してしまうことになります。
多くの場合、出産後に血糖値は元に戻りますが、一度妊娠糖尿病になると将来的に糖尿病になるリスクが高まるとされています。

糖尿病を疑うべき前兆は？causes and symptom of diabetes

糖尿病を疑うべき前兆として、次のようなものがあります。
症状に心あたりがあったり、長期化している場合には、一度東大阪市の三宅医院へご相談ください。

喉の渇き

糖尿病になると血液中の糖分が増えるため、脳が脱水症状であると勘違いして、普段よりも喉が渇くようになります。

頻尿

喉の渇きにより大量の水分を補給するようになるため、尿の回数が増えるようになります。
また多量の尿が出るようになり、尿にタンパク質が多く含まれていることから、白濁した尿・泡立った尿が出ることもあります。

体重減少

インスリンの欠乏や機能不全などにより、血液中のブドウ糖を上手く取り込むことができなくなり、代わりに脂肪・筋肉が分解されるため、食事制限しているわけでもないのに体重が減少することがあります。

疲れやすくなった

糖尿病になると身体がエネルギー不足の状態となるため、以前よりも疲れやすくなったり、だるさを感じたりすることがあります。
また空腹時や食後に急な眠気に襲われるようになることもあります。

足の痺れ

糖尿病により高血糖状態が長く続くと、足の神経が障害されて痺れが起こることがあります。

目のかすみ

血液中に糖分が多いと血管がダメージを受けることになりますが、まずは毛細血管からダメージを受けることになり、これが目の毛細血管で起こると目がかすんだり、眩しさを感じたりするようになります。

気になる異常がある時はすぐにご相談をcauses and symptom of diabetes

「もしかして糖尿病かもしれない…」という前兆や症状がある時は、すぐに当院へご相談ください。
糖尿病であるかどうかは、血液検査などで調べることができます。
当院の院長は糖尿病専門医で、専門的診査・診断により的確に診断いたしますので、気になる異常がある時はそのままにせずに、専門医のいる当院へご連絡ください。